今年もSCAJ(スペシャルティコーヒー展示会ジャパン)に行ってきました。
いつも仕入れさせて頂いているコロンビアの豆の新作(農作物を新作というのもどうかと思いますが)をカッピングさせてもらいました。
カッピングというのはコーヒーの味を確かめるために行う飲み方の事です。お椀に直接削ったコーヒー豆をいれて、お湯を注いで匂いを確かめたり、上澄みだけを口に含んで味を確かめる事です。
コーヒーの器材も沢山新しいのが出ていました。
過去停滞していたコーヒー業界が、ここ5年くらいで凄まじい数の新しい器材が出てきているとの事。
昨今の世界的なコーヒーブームを感じました。
しかし、かめやは器材も揃ってきているので、今年はSCAJはコロンビアの新しい豆を見るくらいでした。
今回のメインはコーヒーの勉強会のお手伝いでした。
場所をお台場に移して勉強会に使用するカッピングの準備をしました。
勉強内容はコーヒーに匂いを追加する人工フレーバーの事でした。
フレーバーコーヒーと言えばライオンコーヒー等僕は思い浮かびます。
しかし昨今のコーヒーブームでは聞いたことあるゲイシャ等、フルーティな味のする、フレーバーに特色のあるコーヒーが流行っています。
それに乗り、生豆になる時にフレーバーを追加しようという事なのです。
現在はさまざまな精製方法(実ごと発酵させて中身を取り出す。中身がコーヒー豆になる)があります。
ウォッシュド、ナチュラル、ハニー、アナエロビク、ダイナミックファーメーンテーション他多数
どれも菌を利用した、わりとナチュラルなやり方でそれによってフルーティーさや特色が際立ったコーヒーになるのですが、
今日教えてもらったのは発酵時にフレーバーを入れちゃおうというもんで、発酵時にラムを貯蔵してたタルを使用して匂いをつけたり、中にはケミカルなフレーバーを付けたりと。
有機的な方法でフレーバーをつけた物。科学的な方法でつけた物を飲み比べのような事をしました。
科学的につけたものはかき氷のいちごシロップのような匂い。
匂いがキツすぎて後まで残る。
しかし何も知らずにフルーティーさを求めてコーヒーを選んでいくと、なんだこのいちごのようなフルーティーな匂いは!となって、高く評価されるようです。
今流通している豆にもそういった後から付け足した匂いの豆も存在しているようです。
確かに匂いはキツイけどメチャクチャおかしいくらいフルーティーなんだ。
そんな科学的なものと自然な物の区別の仕方を教えていただきました。
色々な区別の仕方はあるのですが、何より自然な方がいいなーと僕は思いました。
フルーツフレーバーのフルーティーなコーヒーなんてカレーライス用のライスにカレーパウダーを入れて炊いてるようなもんじゃないですか。
うちの店で今日仕入れた知識を使う事が出てくるのかどうかはわかりませんがコーヒーの最先端の知的な部分に触れる事が出来てよかったです。
フレーバーコーヒー。これから日本の市場にどのように入ってくるかどうか、着目してみてください。
都会はクリスマス準備が始まっていました。
今年はイルミネーションやってみよう!!